山村紅葉の前職・国税専門官になった経緯とその後について

山村紅葉さんが「2時間サスペンスの裏女王」として、現在も不動の地位を確立していることは皆様ご存じのことでしょう。

しかし、山村紅葉さんが国家公務員であった、しかもその専門職の国税専門官だったことはあまり知られていません。

今回はこの事実に注目して記事を書いてみました。

どうぞ最後までご覧ください。

山村紅葉が国税専門官になるまで

山村紅葉さんは、京都出身で地元の系列の中学校を経て、高校は地元の国立京都教育大学付属高校に進学します。

皆様ご存じのとおり、山村紅葉さんの母親は人気推理作家の山村美紗さんで、当時から多忙であったためか、子育てに関しては本人の自主性を尊重していたとのことです。

その後、彼女は私立では最も難関である早稲田大学政治経済学部に進みます。

1983年、早稲田大学在学中、京都に帰省した時にテレビ局のプロデューサーからスカウトされ、また母親の後押しもあって、大学2年の時に女優デビューいたしました。

デビュー作は2時間サスペンスドラマ『燃えた花嫁 殺しのドレスは京都行』(テレビ朝日系列・1983年放送)であり、それは母・美紗さんの作品をドラマ化したものでした。

山村紅葉さんは、その後、母親の作品とは関係がないドラマにも出演をしており、卒業までの記念として、その後20本ほどのドラマに出演をしています。

国税専門官の仕事と山村紅葉の仕事ぶり

山村紅葉さんは、1984年、難関の国税庁国税専門官試験に合格。彼女は、男性と対等に働きたいと考えており、当時は男女雇用機会均等法が施工される前で、選択肢は公務員くらいしかなかった、またそんな時、日本の脱税問題を考える機会があり、年間の脱税額の大きさに驚いて、納税の大切さ・重要さに気づき国税専門官になったとのことです。

早稲田大学卒業後は、女優業は引退して大阪国税局に勤務しました。さて、国税専門官はどのような仕事なのでしょうか?

 国税専門官は、国税局や税務署において税のスペシャリストとして、法律・経済・会計等の専門知識を駆使して、所得税、法人税、相続税などの直接税や、消費税や酒税などの間接税について、職務を執行するのが仕事です。

なお、国税専門官は、国税調査官、国税徴収官、国税査察官の3つの職種に分かれて仕事をします。

調べたところ、山村紅葉さんは大阪国税局で国税調査官として、お母さま譲りの推理力を活かして、積極的に会社などの調査に入って、帳簿を調べたり、経営者などとの会話から矛盾点を探し出したりして、数々の脱税を暴いていったとのことです。

後の彼女へのインタビューでは、「国税専門官を職業として選んだことはまさに『天職』だった、一生の仕事にしようと決めていた。」と語っています。

こうしたエピソードからもわかるとおり、彼女の仕事ぶりは優秀だったことが推察されます。

国税専門官を退職してから現在まで

しかし、山村紅葉さんは大阪国税局をわずか2年弱で退職しました。その理由はいわゆる「寿退職」です。

後の夫となる上司が当時の大蔵省(現財務省)から出向してきて、3日間だけ彼女の上司となりました。

その時、その上司に見染められ、結婚することになったようです。

その後、夫の希望もあり専業主婦となった山村紅葉さんですが、旧知の女優さんに頼まれ、ピンチヒッターとしてドラマに出たことをきっかけに、再びドラマ出演依頼が舞い込むようになりました。

その後の依頼も断ることができず、結果として女優に復帰していたとのことです。

以降、彼女の活躍は皆様ご存じのところでしょう。お母様の作品が原作のドラマや、西村京太郎原作のドラマに多く出演して、その出演数は500本以上にわたっています。

なるほど「2時間サスペンスの裏女王」と言われるのも頷けます。

最近では、2015年、彼女はNHK「大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に出演、意外にも大河ドマには初出演とのこと。

ますます活躍の場を広げている山村紅葉さん、今後の活躍に期待しましょう。